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ママになっても働きたい!女性でも給与がいい仕事はなに?

20代にはそれなりのキャリアを築いてきた女性でも、ライフステージの変化によって今まで通りのペースで働くのが難しくなるのは残念ながらよくある話。結婚や出産をきっかけに働き方の見直しが必要なことは多々あります。子持ち女性が働きたい理由はいくつかありますが、「とにかく稼ぎたい」というのもその1つ。メジャーな動機といえるでしょう。では、ワーキングマザーが復職・転職をしたい場合の条件として高収入を挙げたケースでは、一体どのような職業がを選べば良いのでしょうか。この記事ではワーキングマザーにおすすめの給与がいい職業の紹介や選ぶ際のポイントについても説明します。

そもそも20代~30代女性の平均年収はどのくらい?

世間一般的に見て、20代30代の女性は一体どのくらいの年収を得ているのでしょうか。業界や職業による収入の違いはどのくらいあるのでしょう。復職・転職先を探す際の目安にもなるので予備知識としてデータを挙げてみます。

#20代~30代の女性の平均年収ってどのくらい?
何をもって高収入と呼ぶのかは、人によって基準が異なる場合もあるでしょう。そこでまずは厚生労働省が公式ホームページで発表しているデータを参考にし、実態を把握してみます。国税庁の民間給与実態統計調査では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は約433万円(2018年)でした。ただし、この数値は男女の合わせた平均値です。女性だけの平均値を見てみると約293万円となっています。次に年齢別の賃金を示した統計に目を移すと、25歳~29歳の女性は229万6000円、そして30歳~34歳では243万4000円、35歳~39歳は253万6000円という結果(2018年賃金構造基本統計調査)です。あくまで平均値ではありますが、年齢が上がるにつれて収入は高くなっていました。

#給与がいいのはどの業界?
ここでは産業別にみた女性の平均給与を年齢ごとに分け、ベスト1~3位の順番で紹介します。まずは25歳~29歳までです。情報通信業と学術研究、専門・技術サービス業が同率1位で257万7000円でした。その次に給与が高かったのは医療、福祉で241万4000円という結果です。引き続き30歳~34歳のデータです。1位は情報通信業で294万5000円、2位は学術研究、専門・技術サービス業で279万3000円、そして、3位は教育、学習支援業で268万7000円となっています。最後に35歳~39歳までの平均給与です。1位は情報通信業の306万円で、2位は学術研究、専門・技術サービス業で297万7000円、3位は金融業、保険業の284万2000円でした。女性の平均給与を産業別にみると、20代~30代のケースでは情報通信業や学術研究、専門・技術サービス業での仕事が共通して高収入に分類されています(2018年賃金構造基本統計調査)

情報通信業について
説明すると、情報通信業に「通信業」「放送業」「情報サービス業」「インターネット附随サービス業」「映像・音声・文字情報制作業」の5つが含まれます。具体的には、放送業は固定電話業や携帯電話業、放送業はテレビ放送局やラジオ放送局ケーブルテレビ会社などです。また、情報サービス業はソフトウェア開発会社やゲームソフト会社などがこれにあたり、インターネット附随サービス業はサーバー運営会社やWebコンテンツ提供会社などになります。映像・音声・文字情報制作業には、映画ビデオテレビ番組などの制作配給をおこなう会社や新聞社、出版社などが含まれます。

一方、学術研究、専門・技術サービス業に含まれるのは法律事務所公や認会計事務所、税理士事務所などです。その他にも経営コンサルタント業やデザイン業、広告業などをはじめとするさまざまな専門サービス業が含まれます。給与が良い仕事への転職を望むのならば、これらの業界をターゲットにして探してみるのも近道になるのではないでしょうか。

#雇用形態での収入の違いは?
例えば、同じ会社で同じ職種に就いて働いたとしても、雇用形態によって賃金にも違いが生じることがあります。正社員や正職員以外のワークスタイルでは日給、もしくは、時給で働く場合が多々あるので、実質労働時間が少なくなるケースもあり、それに伴い賃金も少なくなることがあるわけです。正社員や正職員と、それ以外の働き方をする人の間に、どのくらいの賃金差が生じているのかのデータを見てみましょう。

まず、25歳~29歳の女性では正社員として働いている場合の賃金は236万3000円、それ以外の雇用形態では191万3000円です。30歳~34歳は正社員が254万8000円、それ以外だと192万3000円になっています。さらに、35歳~39歳までだと正社員が268万6000円で、それ以外では192万6000円という結果(2018年賃金構造基本統計調査)です。正社員や正職員以外の形態で働く場合では、年齢にかかわらず年収はほぼ同じくらいになっています。高収入にこだわるのならば、正社員や正職員として働くほうが条件に合いそうです。

みんなはどうしてる?子育てをしながら働くという選択

#ワーキングマザーってどのぐらいいるの?
2019年に厚生労働省でおこなわれた国民生活基礎調査によると児童のいる世帯のうち、仕事を持っているお母さん、つまり、ワーキングマザーが占める割合は72.4%(2019年)になっています。2004年には56.7%でしたが、次第に上昇している結果です。ワーキングマザーの雇用形態を末っ子の年齢別に表したグラフを見ると、正規の職員・従業員として働いている人数は子どもが0歳児で一番多く、そこから子どもの年齢が5歳になるまでの期間は徐々に落ち込みます。そしてそこから再び、上昇カーブを描くという形になっています。それに対し非正規の職員・従業員では、子どもが0歳の時の割合が一番低く、年齢が上がるにつれてワーキングマザーの人数は上昇しています。

#子どもの成長で働くスタイルに影響?
正社員として働くワーキングマザーが、子どもの年齢が0歳をピークにして徐々に減り、5歳頃に一番少なくなっています。つまり出産が終わって子育てがスタートしてから、子どもが幼稚園・保育園を卒園する頃までの間に転職を考える人が多いということです。フルタイムで働いていた人も子どもが小さいうちは子育て重視のライフスタイルにシフトチェンジします。そして、子どもが成長して小学校に入学し、手が離れる年齢に差し掛かる頃には時間的にも余裕が生まれます。それまで時短で働いてきた人でも残業ができるようになり、再びフルタイムで働くことを考えるタイミングを迎えるのでしょう。

また、非正規で働く人の割合は、子どもの年齢が上がるに従って増えています。子どもの成長に合わせて家事や子育てとワークスタイルを調整し、復職・転職する女性たちの状況の現れともいえるのではないでしょうか。実際に、厚生労働省の労働者アンケート調査結果(2018年)では、正社員も非正社員も同様に、復職のタイミングを決める際の優先事項として「就業継続よりも無理なく子育てができること」を第一に挙げた回答者が一番多く、41.8%占めていました。世の中のワーキングマザーたちの多くは職業を選ぶ際に、子育てと仕事の両立を重要視しているという結果です。

高収入は捨てがたい!でもワーキングマザーの転職・再就職に欠かせないポイントは?

給与がいい仕事を求めているワーキングマザーにしてみれば、求人情報で最初に目にするのは報酬に関する項目でしょう。それでもやはり、子育てと仕事を無理なく両立させるためには、ぜひとも押さえておきたいポイントがあります。仕事探しの際には、以下の事項を念頭に置くことも大切です。

#子持ち女性の就労に理解がある
子育てをしながら働くとなると、自分を取り巻く環境が大きく変わります。子どもを保育園に預けていたとしても、急な発熱のような体調不良に対応するため、早退や突然の欠勤を余儀なくされることもなどもあるからです。そのため、ワーキングマザーが働くことに理解を示してくれる会社かどうかは欠かせないポイントです。時短勤務や育休の制度が整っているのか、そして、その制度が実際に稼働しているのかは重要です。

さらに、その会社に他にも何人かのワーキングマザーが働いている、女性管理職がいるかどうかも、ワーキングマザーの勤務先として相応しいかの見極めの目安になるでしょう。ローモデルがあると、ワーキングマザーに対しての理解が社員に浸透している可能性が高くなります。また、厚生労働省から子育てサポート企業として認定されている会社ならば、「くるみんマーク」を取得しています。入社してからの働きやすさを大きく左右するポイントにもなり得るので、企業リサーチの際にはその点についても忘れずにチェックしましょう。

#「できること」と「できないこと」を明確に!
転職・再就職先を探すにあたって、希望条件をはっきりさせることは当然です。それに加え、「できること」と「できないこと」を明確にしてリストアップすることもマストです。例えば、高収入という面だけにスポットを当てて仕事を探すならば、正社員として働くほうが条件に沿います。しかし、正社員での雇用となると責任は重くなり、時間の融通も利きにくくなります。それでも、もし祖父母などからサポートを受けられるならば、急な残業や出張があっても対応が可能です。正社員として働き、昇給や昇進を目指すルートを進むこともできるでしょう。

一方、このような子育てサポートを受けられないケースでは、正社員として働くのは容易ではありません。パートや派遣のような非正規雇用のスタイルで働いたほうが融通が利きます。保育園のお迎え時間に合わせた退社にしたり、週2~3日だけ勤務をするようなスケジュールで仕事をしたりなども可能です。フレキシブルに働けるため、子育てと仕事を無理なく両立させることもできるのではないでしょうか。このように、自分のできることとできないことをはっきりさせるうちに、ワーキングマザーとしての相応しい働き方が自然と定まってくることもあります。転職先を決める手助けとしても役立つ重要な作業です。

子供がいるママでも可能!人気のお仕事&高収入のお仕事をピックアップ!

この段落ではワーキングママにおすすめのお仕事を、「働きやすく人気のお仕事」と「高収入を狙えるお仕事」の2つに分け、それぞれのカテゴリーごとに紹介します。

#働きやすく人気!ワーキングママのお仕事
・一般事務
会社や事務所などのオフィスワークの中で、一番基本となる職種で、いわゆる事務職です。独身時代に事務職として働いていた人も多いのではないでしょうか。具体的な仕事内容は電話やメールへの対応、パソコンを使ってデータを入力や管理、及び、書類の作成、書類や郵便物の仕分け、来客への対応など広範囲に渡ります。座って作業をするデスクワークが中心なのでワーキングママにも人気のある仕事です。一般的に土日祝日は休みで、残業も比較的少ないことが多いでもメリットです。特別な資格は不要で高いスキルの必要もないため、未経験者でも応募可能な場合もあります。求人も比較的多く出る仕事です。

・コールセンター
コールセンターの仕事は電話を通してお客様とやり取りする仕事です。受信業務(インバウンド)と発信業務(アウトバウンド)の2つに大きく分けられます。受信業務にはテレフォンオペレーター・カスタマーサポート・テクニカルサポートなどがあり、お客様からかかってきた電話を受けて、商品の説明をしたり、電子機器などの操作方法やトラブルの解消方法について対応をしたりします。また、注文や加入を受け付けることも受信業務の仕事の1つです。通常、コールセンターは大勢のスタッフを抱えているので、子どもの発熱などによる突然の早退にも対応可能なケースが一般的です。また、給与がいい傾向があるので、ワーキングマザーにも人気です。

・レジスタッフ
スーパーやデパートなどのお店でレジを担当し、会計をおこなう仕事です。電子マネーでの支払いやポイントカード、及び、クーポンなどにも対応します。レジの機種によっては金額を打ち込むタイプもありますが、商品のコードをスキャンするシステムがメジャーです。そのため、簡単に仕事を覚えられることも特徴です。レジスタッフはワーキングマザーはもちろんのこと、学生や中高年の女性にも人気があります。子育て世代のママの割合も高いため急な早退や欠勤にも理解があり、対応してくれる職場も多いのもポイント。また、シフト制で働くスタイルが一般的です。「午前中だけ」や「週3日間のみ」など勤務時間に融通が利きやすい仕事だといえそうです。

・飲食店
飲食店のスタッフも、シフト制でフレキシブルに働くことができる仕事です。ファミレスやファーストフード、カフェなどの飲食店のホールやキッチンで働きます。学生にも人気の仕事ですが、学生は通常平日の昼間は授業があるため、働けるのは夜の時間帯です。ところが、ワーキングマザーが働きたいのは平日昼間なので、希望勤務時間が学生とバッティングしません。飲食店は時間の融通が効きやすく、業務のトレーニング体制も整っている場合が多いので、経験がなくてもトライしやすい職業です。そのため、子育てや家事と無理なく両立しやすいところもポイントでしょう。

・保険営業
生保レディや保険レディという名で呼ばれることもある職業で、お客様に最適なプランを提供する仕事です。個人のお客さんを相手にする個人営業と、企業がお客さんとなる法人営業があります。支店が全国各地にあるため、自宅から近い保険代理店で働くことが可能で、正社員や契約社員での募集が多いので、ワーキングマザーにも人気です。特別な資格は不要で、仕事に必要となるスキルや知識は研修を受講してしっかり身に付けます。プライベートでも活用できる保険やマネープランの知識が学べ点も好ポイント。また、この仕事は契約件数などによって評価されるので、成果次第では高収入も夢ではありません。ただし、シビアな売上ノルマが設定されていることもある世界なので、面接を受ける際には確認することをお忘れなく。

#国家資格取得で高収入ワーキングマザー!
「ウェブデザイン技能士」取得でWebデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのランディングページのビジュアルデザインを制作したり、Webページをコーディングしたりするなどの業務をおこないます。ウェブデザイン技能検定は、Webデザインに関する知識・技能・実務能力を問う国家試験です。Webデザイナーになるためには、必ずしもウェブデザイン技能検定を取得しなければならないわけではありません。しかし、スキルの証明になるため、Web業界やIT業界で働きたいワーキングマザーならば挑戦したい資格です。給与面も良く、フリーランスとして働く道も開けます。ただし、忙しい業界なので、在宅での仕事が可能だとしても実労働時間が長くなることも考えられます。

・「FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定」でFP技能士
FP技能検定は1~3までの等級に分かれた国家試験。合格するとその等級ごとのFP技能士になることができます。お金に関する専門家で、保険・年金・資産運用の相談に応じたり、不動産や相続についてのアドバイスをおこなったりします。金融・保険業界、不動産会社をはじめ、企業の人事や総務などの就職に有利です。既にこれらの業界で働いている場合は、資格を取得することで昇給やキャリアアップにもつながるでしょう。もちろん、フリーランスとしての働き方も可能です。自分のライフプランニングにも役立てることができることもメリットです。

#キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、2016年4月から国家試験になった新しい資格です。キャリアコンサルタントは、その名の通りキャリアコンサルティングをおこなうのが仕事です。具体的には、在職者やこれから働きたい人の職業の選択、能力開発などの相談に乗ったりアドバイスをします。大学の就職課で就職活動の学生の指導にあたったり、ハローワークや人材派遣会社に訪れる求職者が就職・再就職するための総合的な支援や指導をしたりなど、さまざまな場で実力を発揮できます。

#介護福祉士
少子高齢化が進む世の中なので、介護業界へのニーズは高まるばかりです。「介護福祉士」は介護に関わる資格のうちの唯一の国家資格です。介護を利用する人々の身体的、及び、精神面のケアをおこない、介護スタッフへの教育や指導も担います。老人ホームやデイサービスなどの介護施設や訪問介護といった現場で働くほか、介護福祉士養成学校で教鞭を執る働き方もできます。

とにかく年収をアップさせたい!こんな方法もおすすめ!

ワーキングマザーが収入をアップさせるには、転職以外にも方法があります。

#管理職になる
子育てと仕事は両立させるために時短で働くようになると、労働時間が短くなる分だけ給与が減ってしまいます。祖父母などからサポートを受けられる場合はフルタイムで働くことも可能でしょうが、全てのワーキングマザーがそのような恵まれた環境にいるわけではありません。しかし、管理職になれば給与制度が変わります。仕事の成績や成果が評価の対象です。管理職になれば残業代は出なくなりますか、そもそもワーキングマザーは残業ができません。時短になっても成果主義で仕事をし、管理職手当もらえるようになれば転職せずとも収入アップが望めます。

#副業をする
本業の傍ら、別の仕事を持って稼ぐことができれば収入アップが可能です。ワーキングマザーでも在宅ワークならば隙間時間を利用して仕事ができます。Webライターやデータ入力、アフィリエイトや翻訳など、得意分野を生かして自宅でおこなえる副業もたくさんあります。ただし、会社によっては副業を禁止している場合があるので、実際に副業を始める前には就業規則を確認しましょう。

ママだって稼ぎたい!子育てしながら収入アップを目指そう!

子育てと日々の家事をこなすだけでも十分忙しいのに、仕事と両立の道を選んで収入アップを目指すのは簡単なことではありません。しかし、仕事へのスタンスを明確にしてライフステージに見合った働き方ができれば、高収入を狙うことも可能です。自分が「できること」と「できないこと」を正確に把握した上で現状とすり合わせ、収入アップを実現させましょう。

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