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石綿 香代子さん|トリマーからテストエンジニアへ、ママになっても活躍し続けるポイント

IT業界というと、男性社会のイメージが強いかもしれませんが、実際には多くの女性が第一線で活躍しています。株式会社ProVision(以下、ProVision)は、女性社員が活躍できる環境を整え、昨年「えるぼし認定」を取得した企業です。そんなProVisionで、QAエンジニア(テストエンジニア)として品質管理の要を担い、後輩の指導にも力を入れているのが石綿香代子さん。未経験からIT業界に飛び込み、着実にキャリアを築いた彼女は、今年5月に2人の育休から復職し、現在もイキイキと働いています。今回は、そんな石綿さんに「未経験からの挑戦」や「ママでも働きやすい環境」についてオンラインでお話を伺いました。
(2024年8月取材)

えるぼし認定とは:「えるぼし認定」とは、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定する制度です。
出展:女性活躍推進企業認定「えるぼし・プラチナえるぼし認定」/ 厚生労働省
https://shokuba.mhlw.go.jp/published/special_02.htm

プロフィール紹介

石綿 香代子(いしわた かよこ)さん(写真左)
株式会社ProVision QAエンジニア
専門学校卒業後、動物病院にてドッグトリマーとして7年間勤務。異業種での新たな挑戦を決意し、2016年に未経験からテストエンジニアとしてProVisionに入社。3歳と1歳の男の子を育てながら、家庭とキャリアの両立を図り、現在は講師として後輩・新入社員の育成にも積極的に取り組んでいる。

山中 泰子(やまなか やすこ)(インタビュアー)(写真右)
株式会社QOOLキャリア 代表取締役社長
大手IT系人材サービス企業で人事として、採用・育成・制度設計等を経験。自治体とともにひとり親家庭の就業支援事業を立ち上げ、保育施設を併設した就業施設の開設・運営に携わる。その後、上場会社の人事担当執行役員、スタートアップ企業の人事責任者を経て、2022年4月からQOOLキャリアで代表に就任。1児の母である自らの経験も活かし、キャリアアドバイザーとして仕事と育児の両立に悩む女性のキャリア支援も行う。

29歳の時に初めての転職、異業種への挑戦

――まずは前職について教えてください。どのような仕事をしていましたか?

新卒でトリマーとして動物病院で勤務をしていました。職場としては体力勝負というところもありながら、毎日動物たちに癒されていましたね。ずっとやりたい仕事でとても大好きだったので丸7年勤めました。

――どんなきっかけで転職を考え始めましたか?異業種への転職に不安はなかったですか?

トリマーをずっと続けたかったのですが、個人経営の動物病院ということもあり、今後家庭を持って長く働き続けられるか考えたときに、産休育休の制度がないことが転職のきっかけでした。
転職を決意したものの、実はトリマー以外で働きたい仕事が当時思いつかなかったんですよね。なので、性格的に向いていそうな仕事や、妊娠中でも働きやすい仕事についてしっかり考えた上で、事務系の仕事を探し始めました。20代最後の年ということもあって、キャリアチェンジをするならこのタイミングかなという考えもありましたね。

ただ、事務系の求人では経験者や資格取得者が優遇されていたので、正直不安もありました。専門学校を卒業してからずっとトリマーとして働いてきたので、そもそも資格自体を持っていなかったんです。それでも多くの面談を受けていく中で、ProVisionと出会い、中途採用者に未経験の人が多く、同世代の女性もたくさんいると聞きました。話を聞いているうちに、『ここなら新しい挑戦ができるかもしれない』と思い、ProVisionでのチャレンジを決意しました。実際に入社メンバーの半数は女性で、現在も全社員の約半数は女性です。

充実したサポート体制でテストエンジニアとしてのキャリアをスタート

――一般の方からするとテストエンジニアの仕事が想像しづらいと思うのですが、仕事を始めるにあたって不安はありませんでしたか?

実は、パソコンはGoogleで検索するくらいで、スマホも通話やメール、LINEができればいいぐらいの状態で、IT知識は全くありませんでした。ゲームも全然しないですし。入社前はとても不安でしたが、未経験者が多く、入社後1か月は研修があると聞いて、頑張れそうだと感じ、思い切って飛び込んでみました。

研修後は取引先へ常駐しての業務でした。常駐先のお客様に良い方が多く、また先輩社員や上長のサポート、研修などのおかげもあって、スムーズに業務に入れました。復職後はリモートワークも可能な環境なのでとても働きやすいです。テストエンジニア職でも常駐先によってはリモートワークができるので、セキュリティーを強化したネットワークに接続するなど常駐先の環境を家で再現して対応しているメンバーもいます。

――産休育休で職場から離れている間、いわゆる浦島太郎になるということがよく言われますが、石綿さんの場合はいかがでしたか?復職してからのお仕事内容も教えてください。

私の場合は、1人目の復職の時期から2人目の産休に入るまでが半月ほどだったので、会社と相談したうえで、連続して産休育休を取りました。そのため、3年近く職場を離れていたので復職の不安はとてもありましたね。産休育休期間中は会社とのやりとりがなかったので浦島太郎状態だったと思います。

復職の時期や配属先が具体的に決まってからは、上長とやり取りしながら事前準備をしたり、産休前のメモを見返したり最低限できる準備をして復職しました。
5月の復職後は入社後の1か月研修が終わってからの未経験の新入社員や入社1年目社員の育成を担当しています。講師として育成カリキュラムの整備を進めたり、若手社員が担当したテスト業務の成果物(報告書)の正確性や漏れがないかの確認・評価をしたりすることが主な仕事内容です。

同時期に同じ部署で復職したメンバーは私を含めて5人いまして、その多くが子育て中です。子供の発熱でどうしても急に休まないといけないこともあるのですが、職場の仲間が理解してくれるのでとても助かっています。また、お互いに補い合える環境が整っていることも、大きな安心感につながっています。他の育休明けメンバーはお客様先で案件に携わっている者もいまして、育休明けメンバーの活躍先が多いのも働きやすさにつながっているのだと思います。

子育てと仕事を両立しながらのキャリアアップ

――復職されて3か月ですが、「大変だな」と感じることにはどんなことがありますか?

家事との両立は想像していた通り大変だと感じています。特に自宅から本社までが遠いので、出社の日は勤務時間をずらす工夫をしています。出社の日は簡単に作れる食事にしたり、リモートワークの日はお昼休憩中にある程度夕飯の準備を進めています。リモートワークを基本として仕事ができているのはとてもありがたいです。

現在は9:30~16:30の時短勤務をにしていますが、同僚も時短勤務を取り入れており、また、所属グループの課長も子育て中ということもあるので両立支援の風土が特に根付いている部署ではないかと感じています。

6月からは、上長からの打診があり、テストエンジニアに特化した資格取得支援の社内研修を受講しています。基礎レベルはすでに取得して、現在は少し難易度の高いレベルに挑戦しているところです。資格を取得することで、現職に活かせるだけでなく、今後お客様先で案件を担当する際にも大きな強みになると考えています。お客様先での経験を積むことで、より幅広いスキルを身につけ、成長スピードや柔軟性が一層高まると感じています。そのため、資格取得に向けてしっかりと取り組んでいきたいと思います。

――子育てと両立している社員同士の交流の場などはありますか?

社内のイベントがあるので、そこが交流の場になるかと思います。復職したてということもあり、まだ参加できていないのですが、今後参加していきたいです。
イベントの企画は部署内で様々なメンバーが担当していて、産休前に企画を担当したこともあります。もともと他部署との交流に力を入れているので、会社としても交流しやすいカルチャーを感じます。

「目指すは即戦力」後輩育成を通じて自分も成長したい

――今後のキャリアについて、どのようにお考えですか?

今は復帰して3か月が経ちましたが、正直あっという間に過ぎてしまいました。時短勤務で時間が限られているため、産休前のように必要に応じて残業することは難しい状況です。ただ、現在は後輩の育成に携わっていて、どうすればメンバーが分かりやすく理解できるかを工夫することが、自分のスキルアップにもつながっていると感じています。ティーチングや伝わりやすさのスキルも今後さらに磨いていきたいですね。

また、今後はお客様先に配属されたときに即戦力として働けるよう準備を進めたいと考えています。現在取り組んでいる資格取得も、実務に役立てたいと考えている一環ですし、これからも着実に経験を積み重ね、将来につながるキャリアを築いていきたいと思っています。

楽しく両立しながら、自分らしく挑戦を続けて

――石綿さんのお話を伺って、多くのママへテストエンジニアという仕事を知ってもらいたいと思いました。未経験からでも挑戦できる職種でしょうか?

はい、もちろんです。私も未経験からのスタートでしたし、最初は「ITって何だろう?」というレベルで、むしろ少し怖いイメージもありました。トリマーをしていたので、ITとは全く違う分野からの挑戦でしたが、会社が未経験向けの研修をしっかりと整えてくれていたおかげで、少しずつ不安が解消されていきました。

最初は覚えることが多くてハードルが高く感じる部分もあるかもしれませんが、むしろ未経験から入ったことで新しい知識がどんどん身についていく楽しさがありました。テストエンジニアの仕事は未経験の方でも挑戦できますし、特に今は、いろいろな業界でITの需要が高まっているので、スキルが身についていくと活躍の場が広がっていくのも大きな魅力だと思います。

ですので、「未経験だから」と気後れすることなく、少しでも興味を持ったらぜひ挑戦してほしいなと思います。また、選ぶ際には入社後研修があるかどうかもぜひチェックしてみてくださいね。

――最後に仕事と家庭の両立に悩む方にエールをお願いします

私も子育ては新米ですし、「仕事と家庭をしっかり両立できているか」と言われると正直まだまだです(笑)。でも、自分が楽しく過ごせていることが一番大事だと思うので、程よく手を抜くところは手を抜いて、その分、家族との時間を楽しめればいいかなって思っています。同じような悩みを抱えている方も多いと思うので、無理せず、自分らしく一緒に頑張っていきましょう!

取材を終えて・・・

復職後3か月とは思えないほど前向きにキャリアを語る石綿さんには、心から驚かされました。復帰直後の忙しい日々や2人のお子さんとの両立を想像すると、本来なら相当な負担を感じるはずですが、それでもキャリアへの意欲を持ち続けられているのが素晴らしいですね。

また、女性が働きやすいIT業界の背景には、女性トップの影響も大きいと感じました。グローバル社員やアスリート社員も在籍され、多様な人材が活躍する風土が根付いているのも、こうしたカルチャーを支える要因の一つなのでしょう。石綿さんが前向きに働ける環境が整っていることを実感し、今後も素敵な職場でさらに活躍される姿を楽しみにしています。

さらに組織を拡大していくためProVisionは一緒に働く仲間を募集しています

ProVisionは、時流に合わせ変化し続けるIT企業であり、ソフトウェアテストを軸に幅広いIT総合サービスを提供しています。私たちのMissionは「ITとIDEAで世界をより良くする」こと。そのために、DX支援や開発、プロモーション事業など、多岐にわたる分野で高品質なソリューションをお届けするとともに、様々な社員が活躍できる場を提供しています。

私たちと一緒に新たな挑戦をはじめ、世界をより良くするための一歩を踏み出してみませんか? 皆さんのご応募を心よりお待ちしています。
採用サイトはこちら:https://recruit.pro-vision.jp/

社員の働きがいをアップデートする福利厚生サービス「TUMUGU(ツムグ)」

QOOLキャリアは、「私らしく働く」ことができる社会環境を当たり前にするためのすべてのことをサポートしています。
企業が抱える組織課題、社員が職場に言えない悩み、どちらにも自分らしさを追求できる仕組みを提供し、お互いに成長し続けることができる社会を目指します。

その一環として、福利厚生サービス「TUMUGU(ツムグ)」(以下、TUMUGU)を提供し、企業と社員の双方をサポートしています。TUMUGUは、育児や介護、妊娠中の方々を対象にした多様なサポートを提供し、社員がライフステージに合わせて無理なく働き続けられる環境づくりを支援します。個々のニーズに寄り添い、企業の成長と従業員のワークライフバランスを両立させるための柔軟なサービスを展開しています。

TUMUGUのサービスサイトはこちら:https://tumugu-service.jp/
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