「女性の幸せ」は仕事と別物? 目の前の仕事を”無駄”だと思う人に読んでほしいこと
女にとっての幸せとは結婚し、家庭を持つこと。「10年後の自分は何をしていたい?」この問いに対して、男性はビジネスの世界での名誉を得て、富やキャリアを築きたいと願う一方で、女性は“結婚”するというキャリアよりまずプライベートの幸福を願う傾向にあります。そうとなれば仕事をしていることがプライベートの幸福にも繋がっていることが女性のモチベーションを上げる秘訣になるはずです。今回は多くの男性が知り得ない若手女性社員のモチベーションをあげる方法とあなた自身のセルフコントロールの仕方についてです。
多くの女性が恋愛・結婚に意識がいく
女性の多くがプライベートで恋愛・結婚という幸せを願っています。女性の潜在意識として、結婚して旦那さんが稼いでくれるのであれば自由気ままに生きていたい、仕事とプライベートはきっちり分けたいという思いはあります。
それでも憧れのバリバリ仕事をして稼ぎもあって、自立した女性になりたいという思いもあるのが本音です。
現在新卒入社者の3割が3年以内に離職をしてしまうのは、現在の仕事の未来を感じず、給料が特段他に比べて良いわけでもなく、また25歳〜30歳は周囲がバタバタと結婚し始め、新生児を見にこないかと誘われるなど、仕事ではなくプライベートな出来事に目が行きがちになります。
そうなると自分の置かれている環境が悪いのではないか、やはり本来自分は仕事ではなく「女の幸せ」を追求すべきだ、などと思い始めるのです。
ではこう思っている若手社員にどう声をかけるのが良いのでしょうか。
仕事が私生活を活かすという実感を持つこと
結婚することや家族を持つことに幸せを感じている若手女性にとって、その幸せを仕事によって置き換えるのは不可能です。
あくまで仕事によって「幸せな結婚」「幸せな家族」を実現することができると伝えてあげなければいけません。
そもそも男性はできる人であればあるほど、「自分に見合った女性」を求めるようになります。品があって気高く理解があって物腰柔らかい女性というところでしょうか。昔で言うところの「玉の輿」になるには自分自身が「かっこいい女性」になるのが近道だと伝えることが重要です。
また子どもが欲しいという女性に対しても、子供に比べれば部下や同僚との葛藤はたやすいものと伝えてみるのも良いかもしれません。職場の相手は言葉を話せますが、赤ちゃんはこちらが察さなければいけません。こうした訓練を積むことで子育てに良い影響を与えることができると確信することが大切です。
「そんなの他の職場でもできる」と言われてしまうかもしれませんが、入社して3年で実現できないものがあったとしても離職する理由はほとんどの場合明確ではありません。女性は仕事単体ではなく私生活の幸福が満たされていれば全体的な幸せは手にしているのです。
まずは本人が自分の求めているものを得られるように「仕事を使う」という意識を持つことが大切です。
苦しくならないようにセルフコントロールを
女性にとって結婚が夢であるとすれば、夢を叶えられない職場環境には興味が湧かなくなります。
そうとなれば仕事をしながら夢を叶えられるというマインドを自分で作り、毎日少しでも夢に近づいていると確信できる方が良いでしょう。
「内発的動機」と呼ばれていますが、いま自分がしていることを肯定的に捉えて夢に向かうアクションだと置き換えることが必要です。
例えば、仕事で自分でもできないと思っているものを与えられた時「なんでこんなことしなきゃいけないんだ」と否定的に捉えても成果は上がりません。一方で「これはチャンスだ。納期の1日前には必ず提出しよう」と肯定的に捉え実行することで、思いもかけない仕事が与えられるかもしれません。
特に若手の女性社員であれば自分の未来と目の前の仕事がどう繋がっているのか理解できないことも少なくないでしょう。潜在的にライフの部分に意識が向いている場合は、ライフの充実が人生の充実になります。まずは仕事によってその人のライフが充実され、結婚しても、出産しても働き続けられる環境であることをはっきりと伝えることで、つながりを持っていなかった毎日がくっきりと繋がった最高の職場になるのかもしれません。
参考文献:
労働政策研究・研修機構「平均収入は増加・高収入夫の妻の就業が一層進む 「第4回(2016)子育て世帯全国調査」結果速報 」<https://www.jil.go.jp/press/documents/20170914.pdf>2018年5月22日アクセス.