ワーママ転職は難しい? キャリアアドバイザーが語る後悔しない成功の秘訣
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「ワーママ転職ってやっぱり難しい? 」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。子育てと仕事の両立を考えると、条件面や働き方の希望が増え、転職のハードルが上がることも。しかし、ポイントを押さえれば、理想のキャリアを手に入れることは十分可能です。
今回は、2人の子どもを育てながら異業界・異業種への転職を成功させ、現在QOOLキャリアのママアドバイザーとして活躍する山﨑さんに、ワーママ転職で後悔しないための秘訣を伺いました。転職市場のリアル、成功した人と後悔した人の違い、フルリモートの実態など、役立つ情報をお届けします。
目次
今の転職市場はどうなってる?
ワーママ転職、今は売り手市場?それとも厳しい?
現在、転職市場は全体として売り手市場と言われていますが、ワーママにとっては決して楽な状況ではありません。特に、条件面を重視すると書類選考の時点で苦戦しやすく、なかなか次のステップに進めないケースも多く見られます。
実際に、QOOLキャリアに相談いただく女性の6割以上が条件面を重視していますが、その分、選考のハードルが上がる傾向があります。一方で、柔軟な視点を持ち、工夫しながら転職を成功させたママたちがいるのも事実です。
求められるスキルと経験とは?
ワーママの転職では柔軟性や自走力が強みになり、特にスタートアップやベンチャーでは推進力・行動力が評価されます。弱みがあっても、強みを活かせば十分に活躍可能です。実際の成功事例を通じて、企業が求めるスキルを見ていきましょう。
【前職:人材業界の営業 → 現職:社食サービスの営業】
強み:推進力・行動力・自走力・巻き込み力
懸念点:思考整理や言語化が苦手(面接官のフィードバック)
業界は異なるものの、面接時の対応や強みが評価され、制度としてはなかったリモートでのオンボーディングが可能に。入社直後の時短勤務が認められた。希望の働き方を叶え、充実した毎日を送っている。
【前職:ブライダルプランナー → 現職: CS(カスタマーサクセス)】
強み:顧客対応力・進行管理・マネジメント経験
懸念点:業界未経験
子育てと両立しながらの会社へのコミットの姿勢が評価され、会社の風土ともマッチ。マネジメント力や対応力が活かされ、顧客のフォローアップで活躍中。
【前職:営業事務・総務→ 育休インターン(営業事務)→ 現職:労務BPO】
強み:推進力・自走力・成長意欲(育休インターンの参加など)
懸念点:労務の実務が未経験
前職で業務改善に取り組み、キャリアステップを丁寧に言語化し評価された。オファー面談で働き方を交渉し、希望を実現(研修時からリモート可)。入社後は風通しの良い環境で顧客対応や改善提案に取り組む。
成功したワーママ vs. 後悔したワーママ
転職に成功したワーママの特徴
転職活動には困難な瞬間もありますが、「成功したワーママたちには共通する特徴がある」と山﨑さんは言います。ここでは、その特徴をいくつか紹介します。
1. キャリア軸がしっかりしている
「貢献できること」「得意なこと」「叶えたいこと」を軸に転職先を選べば、面接に進んだ時にも迷わずに答えられます。
2. 自己分析ができている
自分の強みや弱みを理解することで、企業研究が進み、自分に合う企業かどうかが判断しやすくなります。自己分析を深め、どのような環境で活躍できるかを考えることが成功への近道です。
3. 経験を言語化できる
育児や仕事で培ったスキルをどう活かすかを、企業に伝える力が重要です。自分の価値を企業に対して明確に伝えられることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
4. 柔軟に選択肢を広げる
職種や業界にこだわりすぎず、柔軟に選択肢を広げることで、より自分に合った企業を見つけることができます。
5. 一人で悩まず、サポートを受ける
転職活動をスムーズに進めるためには、プロのサポートが不可欠です。悩んでいる時間を減らし、前向きに進めるようサポートを活用しましょう。
転職活動に後悔したワーママの失敗談
転職では条件面も重要ですが、それだけにこだわると後悔するケースも。企業の視点とあわせてご紹介します。
(小1と4歳のママの例)
退職理由を「やりがいがなくつまらない」と伝え、リモート&残業なしの業務を希望。
業務より職場の雰囲気を重視する質問が多く、面接官から「自分でやりがいを見つけるのが難しい方」と判断され不採用に。
また、「〇時に迎えに行くため、この時間まで」「子どもが小さいので休みがちになるかも」「土日祝は必ず休み希望」などの条件を強く出しすぎると、面接に進みにくいケースも。
もちろん両立のための条件は大切ですが、転職時にはライフ軸だけでなく、キャリア軸も意識し、「どう貢献できるか」を伝えることが重要です。
フルリモート転職|理想と現実のギャップとは?
フルリモートで働くワーママの実態
希望を叶え、フルリモートの仕事に転職したOさん。子育てとの両立がしやすく、通勤時間がないことで家事や育児に充てる時間が増えました。一方で、仕事のやりとりはすべてテキストコミュニケーション。対面でのやりとりに慣れていたOさんにとって、顔が見えない分、温度感が伝わりづらく、業務の進め方に戸惑う場面も。結果的に、再び前職に復帰する選択をしました。フルリモートは魅力的ですが、働き方は人それぞれ。自分に合ったスタイルを見極めることが大切です。
フルリモート転職の落とし穴
フルリモートは柔軟な働き方が可能である一方、転職後に「思っていたのと違った…」と感じる人も少なくありません。特に、これまで対面での仕事に慣れていた人にとっては、コミュニケーションの取りづらさを感じることも。チャットやオンライン会議ツールに慣れるまで時間がかかるうえ、オンボーディング(研修・業務の引き継ぎ)の時間が短く、聞きたいことがすぐに聞けないストレスもあります。
さらに、フルリモートOKの企業でも、事業の成長やIPOを見据えて出社が求められるケースも。企業の規模や事業フェーズによって働き方が変わることもあるため、面接時には「今後もフルリモートが継続されるのか」「出社の可能性があるタイミングは? 」と確認しておくのがおすすめです。求人選びの際は、単に「フルリモート可」だけでなく、企業の成長段階や制度の柔軟性にも注目してみましょう。
成功したワーママが実践した必須ポイント
自分に合う仕事を考える
転職成功の鍵は、「働きやすさ」だけでなく「自分に合う仕事」を見極めることです。まず、「希望する働き方」「自分の強み」「興味・好きなこと」が重なるポイントを整理しましょう。そのうえで、企業の求めるスキルや価値観と照らし合わせることで、自分に合う仕事が見つかりやすくなります。
山﨑さんは「新卒時に自己分析をした方も多いかもしれませんが、社会人経験を積んだ今こそ、改めて自分の強みを整理することが大切です」と話します。転職活動をスムーズに進めるためには、以下の準備をしておくと効果的です。
1. 経験・スキルの棚卸し
過去の業務を振り返り、経験・役割・得たスキルを整理。社内外での関わりや周囲の評価も参考にすると、自分の強みが見えてきます。
2. 強み・得意分野を明確に
成果を出した経験や夢中になれたことを洗い出し、共通する要素を見つけましょう。「得意なこと×やりがい」で強みを言語化すると、企業とのマッチングがしやすくなります。
3. 転職の方向性を定める
「転職で叶えたいこと」を整理し、軸を最大3つに絞りましょう。希望が多くてもOKですが、優先順位をつけることでブレない転職活動ができます。
情報収集&企業リサーチ
優先順位が明確になったら、次は企業リサーチを進めます。志望企業の働き方や求めるスキルが自分のキャリア軸と合っているかを確認することが重要です。公式サイトや社員インタビュー、口コミなどを活用し、具体的な働き方をイメージしましょう。
カジュアル面談や社員面談は個人でも申し込めるケースが多く、実際に働く人の声を聞ける貴重な機会です。座談会などのイベントも活用すれば、企業の雰囲気や価値観を深く理解できます。
情報収集を進める中で、新たなキャリアの可能性が見えてくることもあります。例えば、「営業職は向いていない」と考えている方でも、子育てで培ったスキルを活かせる職種として、リモートワークが可能なインサイドセールスや、柔軟な働き方ができるベンチャーの営業職は選択肢になり得ます。
転職成功のためには、希望条件だけでなく、市場のニーズや自身の強みを正しく理解することが不可欠です。企業リサーチを徹底し、自分に合ったキャリアの可能性を広げていきましょう。
ワーママ特化の転職エージェント【QOOLキャリア】と叶える理想のワーママ転職
ワーママの転職は、限られた時間の中でいかに効率よく準備を進めるかが鍵となります。QOOLキャリアでは、ワーママ特有のライフスタイルに配慮しながら、転職活動を成功に導くために「キャリアの棚卸し」「書類添削」「面接対策(企業ごとの選考ポイントを徹底解説)」をはじめとした柔軟なサポートを提供しています。
「お昼休みに1時間相談したい」「仕事の合間に30分だけ」「子どもを寝かしつけた21時以降に…」といったニーズにも対応可能。一人ひとりに最適な方法で、転職活動をサポートします。
キャリアアドバイザーは全員ワーママ。その一人である山﨑さんを含め、全員が子育てをしながらキャリアアップの転職を経験しています。市場のリアルな動向や、面接での伝え方まで具体的なアドバイスが可能。ワーママだからこそ直面する悩みに寄り添い、あなたに合った選択肢を一緒に考えます。
「忙しいから転職活動が進まない…」と悩んでいる方も、ぜひ一度ご相談ください。QOOLキャリアなら、無理なく続けられる転職活動を実現できます。
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