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bonito bonita! 代表 榊原妙さん|息子の難病をきっかけに「料理家」に転身し14年!見つけた自分軸とは?

自宅にておもてなし料理教室「bonito bonita! 」を主宰し14年目。紫外線に当たると生きられない難病のたっくんの為に窓ガラスフィルム事業も立ち上げた榊原妙さんに、料理家としての独立や子育てを通して感じたキャリアや人生観についてお聞きしました。


榊原妙(さかきばら・たえ)プロフィール
料理サロンbonito bonita! 主宰「見せる料理家」・たっくんプロジェクト代表
野菜の栄養や薬膳的アプローチについても話をしながら料理と魅せるテーブルを楽しんでいただく「料理をしない料理教室」は毎回満席!
紫外線に当たると生きられない難病のたっくんの為に窓ガラスフィルム事業も立ち上げました。
https://www.instagram.com/taetae831/

息子の難病がきっかけで自分の人生や価値観全てが変わりました。

結婚前後はフラメンコが趣味(時折カルチャーで講師)などしていました。紫外線に当たると生きられない息子の難病をきっかけに「食から健康を支える」大切さを改めて感じ料理家になりました。

(ため息が出るほどおしゃれな榊原さんのコーディネート:撮影もご自身にて)

日本には500人ほどいると言われている「色素性乾皮症」という難病。

紫外線を浴びると通常の20000倍の確率で皮膚癌を発症すると言われています。紫外線は皮膚だけでなく目や耳の中など粘膜にも及び、あらゆる箇所の癌化を防ぐために紫外線が振り注ぐ日中は防護服を着て過ごします。この難病はさまざまな分類があり、日本で一番多いA群は神経症状も成長と共に進行していきます。難病の為、治療法や薬はなく「毎日を大切に過ごすこと」「なるべく多くの刺激をすること」を主治医から言われます。紫外線を避けて、且つさまざまな刺激をするには限界があります。歩行も困難になる為なるべく運動もさせたくても日中の屋外は防護服が必須。視界も悪く、温度調節が困難な中での運動は過酷です。屋内でもガラス越に降り注ぐ紫外線。病気が分かった際、我が家が1番にしたことは「家中のガラスに全て紫外線カットフィルムを貼ること」でした。
お友達の家に遊びに行っても、「家の中が紫外線がなく安全」とは言い切れず、窓から1番遠くの壁側で遊ばせてもらうことも多くありました。

母親として「贅沢はさせなくてもいい、みんなと同じように太陽の下で遊ばせてあげたい」。息子の難病をきっかけに食から健康を支える大切さを改めて感じ「料理家」になりました。

自宅は公園の横という本来であれば好立地。青い空の下、思い切り遊べないわが子を思うと「なんで公園が横に…」と場所を恨んでしまうことさえありました。

料理家になるために、野菜ソムリエプロの資格取得・薬膳講師アシスタント・講座企画経験などを通じて料理にまつわる知識だけでなく効率的な時間の使い方を身につけました。
お伝えする知識や料理をきっかけに皆さんの生活の質が上がったら嬉しいなと、この仕事を続けています。

仕事と育児やプライベートの両立で悩んだときは、何もやらない日(仕事の予定を入れずに家事と子供と向き合う日)を作るようにしています。

なかなか難しいですが、頭を休めることも大切だなと思います。
自分軸も大切ですが、自分勝手ではなく常に相手の立場や気持ちを考え、イメージするように努力しています。
目の前で起きた出来事に対してマイナスプラスの受け止め方が生まれてもなるべくプラスに受け止めると次の思考もプラスになると思います。
「誰に何を思われるか」など他人軸でいると辛いことも多くて人の反応や顔色を気にして自らを制限しすぎるので、あくまでも自分軸で。


(観葉植物や花がいっぱいの料理教室)

「自分がどうありたいのか。何をしたいのか」を大切にしています。 息子がそばにいるからこそですが「自分が今こうしていられることが当たり前ではない事」を忘れない。心身ともに健康な事は奇跡だし心から感謝すべき事だなって思います。

いつでも観葉植物や花がいっぱいの料理教室。
気分が上がりますし、思い切り外に出られない息子のため自然とそうなっているのかもしれません。


(センスが光るテーブルコーディネート)

たっくんと出会って気づきや喜びを共有してくれる大切な仲間や、私を受け入れてくれる全ての方に日々感謝です。

息子の為にプロジェクトを立ち上げましたので、紫外線の体に及ぼす影響や障がいがあるなしの壁を取り払い、世の中の方の経験値を上げるクリアドーム完成に向けて活動を積極的にして行きたいです。

紫外線ゼロを当たり前の世界にするために立ち上げた「たっくんプロジェクト」

息子たっくんの為に立ち上げたプロジェクトです。
健康に生まれたから幸せ、病気や障害があるから不自由でかわいそう?
その様に私達は捉えることなく、あらゆる方々の住みよい世界、社会作りを目指して活動していきます。

紫外線の体に及ぼす影響や障がいがあるなしの壁を取り払い、世の中の方の経験値を上げるクリアドーム完成に向けて活動を積極的にして行きたいです。

紫外線カットフィルムをガラスに貼る事で室内にいる際の日焼けを防ぎます。紫外線に当たれない難病や体質の方だけではなく、屋内への紫外線をカットするので家具の日焼けや災害時のガラスの飛散を防ぐことも可能です。
大切な人を紫外線から守るこのフィルムが世の中で当たり前になるように
そして近い未来、空を見上げられるクリアドームを完成させるべく活動していきます。

ときには周りに甘えることも大切!

女性はマルチタスクが得意な方が多いと思います。でもだからこそ頑張り続けることには限界があるので気持ちを伝えられる人、受け止めてくれる人の存在は必要だなと思います。私も甘える事は苦手ですが時には甘えることも大切だなと感じています。

 

魅せる料理家 榊原 妙氏

自宅にておもてなし料理教室「bonito bonita! 」を主宰し14年目。息子の難病をきっかけに料理家となる。野菜の栄養や薬膳的アプローチについても話をしながら料理と魅せるテーブルを楽しんでいただく場所。料理をしない料理教室。紫外線に当たると生きられない難病のたっくんの為に窓ガラスフィルム事業も立ち上げました。
https://www.instagram.com/taetae831/

絵本

絵本の購入先(たっくんプロジェクト公式サイト) 
https://www.uvcut.info/sale/

紫外線に当たると生きられないたっくんの為にママと仲間が立ち上げたプロジェクト「たっくんプロジェクト」

🌈紫外線ゼロを当たり前の世界に🌈

たっくんプロジェクトHP
 →https://www.uvcut.info/

たっくんプロジェクトYouTube
 →https://youtube.com/@takkun-project

たっくんプロジェクトInstagram
 → https://www.instagram.com/takumi.project.uv/