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母子家庭のシングルマザーの転職とは?仕事と育児を両立し自分らしく働くための方法を解説!

母子家庭のシングルマザーは、一人で子供を育てていかなければなりません。そこで、現職に不満があったり、給料を上げるために転職したいと考えていても、子育ての責任は大きく、なかなか転職に踏み出せないものです。しかし、シングルマザーならではの転職活動をすることで、子育てをしながら自分らしく働くことを実現できます。

今回は、そのためのポイントを解説していきます。

シングルマザーが転職を決意するタイミングとその理由

シングルマザーで最も多い転職タイミングは「シングルマザーになったとき」、理由は「収入がよくない」ことです。厚生労働省の調査によると、シングルマザーになったタイミングで、転職する人が多く、その割合は45.5%にもなります。また、転職の最も大きな理由として、「収入が良くない」が38.0 %と最も多くなっています。加えて、「勤め先が自宅から遠い、労働時間が合わない」といったことも転職理由の20%を占めます。子供のことを考え、「将来のためにお金を貯めたい」「働きたいが子供のそばにもいたい」として、転職を考える方が多いと考えられます。

参考:厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」

シングルマザーはどんな仕事をしているのか

他のシングルマザーの仕事を知ることで、自分の働き方の参考になります。調査から、その仕事の割合や職種について見ていきましょう。

パート・アルバイト

パート・アルバイトで働いているシングルマザーは、サービス業が一番多く、32.8%と1/3以上の人が働いています。

正規の社員・従業員

正社員として働いているシングルマザーの仕事は、パートでは2位だった事務職が31.7%で1位となっており、次いでパート・アルバイトではなかった専門的・技術的職業(医療関係者や教員など)が多くなっています。

シングルマザーの収入

シングルマザーの収入についても見ていきます。事実として、パートと正社員それぞれの収入を比較するとパートは133万円、正社員は305万円です。様々な条件の中でも、収入が大きな条件として考えている方は多いかと思います。収入がすべてではありませんが、シングルマザーが転職をするうえで考えておきましょう。

収入はどれだけ必要なのか

1か月に必要な収入は、10~15万円といわれています。そのため、決して楽ではありませんが、自立支援教育訓練給付金等の支援も活用しながらパートやアルバイトでも、シングルマザーとして子どもを育てながら働くことができると考えられます。

参考:厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」

シングルマザーが活用できる、転職のための支援制度

資格があれば、転職活動も有利に働くことがあるのも事実。これらの制度を活用すれば、金銭的な支援を受けながら資格取得を目指すことができます。

  • 自立支援教育訓練給付金
  • 高等職業訓練促進給付金
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金

自立支援教育訓練給付金

自立支援教育訓練給付金は、シングルマザーが資格取得を金銭的に支援してくれる制度です。英検やパソコンスキルなど対象なる資格は多種多様なため一度調べてみるとよいでしょう。

参考:

高等職業訓練促進給付金

”高等職業”といって、1年以上を有して資格を取得する際に金銭的な支援をしてくれる制度です。少し先を見越して、新しい仕事や職種に挑戦したい人の助けになってくれると考えられます。

参考:母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について

母子父子寡婦福祉資金貸付金

20歳未満の子供がいるシングルマザーが、無利子(あるいは低利子)でお金を借りることができる支援です。子どもの入学時や転職活動中で、一時的にまとまったお金が必要なタイミングがあることが想定されます。その際に活用できる制度です。

参考:母子父子寡婦福祉資金貸付金制度

シングルマザーが転職を成功させるポイント

いざ転職しようと考えても、どうしてよいかわからない方も多いと思います。まずは、下記のポイントを押さえて、転職活動に挑みましょう。

・正社員にこだわりすぎない
・長期的な視点で企業を選ぶ
・自分に適した職種を選ぶ
・子供の預け先を決める

正社員にこだわりすぎない

「安定していて、収入も高い正社員がいい。」と考える人も多いのではないでしょうか。ただ、正社員には「残業や休日出勤がある、やめるのが難しい」といったデメリットもあります。一方で、派遣社員は正社員とは異なり雇用期限があるというデメリットがありますが、正社員よりも自由に働くことができ、勤務地、勤務時間・期間などを選ぶことが可能で、自分らしく働くことを実現しやすいというメリットもあります。また、条件によっては、収入や福利厚生など正社員と同じように働くことも可能です。

正社員になりたいが、今はそこまで長期間で働くことは難しいという人は、契約社員になるのも一つの手です。契約社員は、本来「無期雇用(正社員)になるためのもの」正社員になれる可能性を残しながら、自分の目指す働き方を探すことができます。

このように、雇用形態は正社員に限らず、パート、非正規雇用などそれぞれにメリット・デメリットがあります。
「絶対に正員。」と決めつけずに、自分に合った雇用形態を選びましょう。

長期的な視点で企業を選ぶ

収入など、目先のメリットだけで企業を選んではいけません。その企業に転職した場合、子供が自立するまでの長い間働く可能性もあります。子供に対して理解のある企業か、勤務時間や休日など理解があるか、昇給や賞与のはあるか。といった条件をチェックしましょう。最初は我慢ができても、後々つらくなる。でも、転職は難しいという状況に陥る可能性があります。シングルマザーが、働きやすい環境を冷静に探しましょう。その際、シングルマザーや女性が多く働いている環境を選ぶのも効果的です。「女性を積極採用」「育児と両立」「育児支援制度あり」といったキーワードで企業を探してみるとよいでしょう。

自分に適した職種を選ぶ

職種についても考えることも重要です。「子供を養うだけの収入はあるか・将来性がある仕事か・育児と両立できる環境か」といった観点で、職種も探しましょう。これらが、当てはまる職種は以下のようなものがあります。

①介護士
介護士の仕事は、需要が高いため自分の条件に合った職場を探しやすい傾向にあります。また、特別な資格がいらないため、シングルマザーでも転職がしやすい職種です。

②保険外交員
これまでに、営業職の経験や接客などの経験があるシングルマザーに向いている職種です。保険外交員の一番のメリットは、時間管理がしやすいこと。空いた時間を有効活用し、子供の育児や家事に時間を当てるなど「子育てとの両立」もしやすい職種です。

③コールセンター
主婦を採用している企業も多く、環境が整っていることも多いため、シングルマザーでも働きやすい職種です。勤務時間も長くなく、残業もあまりないため、子育てと両立させやすいのも特徴です。

子どもの預け先を決める

シングルマザーの場合、近くに両親が住んでいなるなどがない限り、子どもを預かってもらうということは難しいものです。そのため、子供の預け先を複数用意しておくことが重要です。まずは、保育園を探しましょう。母子家庭を優先して、受け入れてくれる保育園も多いです。しかし、子どもが急病の時、保育園では預かってもらえません。そのようなときのために、病児デイサービスセンターや病後児保育を用意しておくとよいでしょう。事前登録が必要な場合もありますので、前もって確認しておくことが大事です。また、あなたが病気にかかったり、地震などの予期せぬ災害が起こることも想定されます。緊急事態に対応するためにも、友人や隣人、会社の人にも事情を説明しておくことができるとなおよいです。仕方がないとはいえ、子供の事情で仕事を休むのは、申し訳なさを感じるものです。そうならないためにも、しっかりと子どもの預け先を考えましょう。

シングルマザーが転職を成功させるコツ

ここまでで、転職時に考えるべきことはわかってもらえたかと思います。それでも、転職に対して不安や躊躇がある方も多いかと思います。そんな、シングルマザーの悩みに役立つ”コツ”についてお伝えします。

周りのせいにしない

「自分がシングルマザーだから、、周りの理解がないから、、年齢が、、」転職活動がうまくいかない時には、そう思ってしまうこともあるかと思います。しかし、それでは転職活動がうまくいくことは難しいでしょう。シングルマザーを積極的に受け入れてくれる企業は世の中にたくさんあり、そこで働いているシンママもたくさんいます。逆に、20代や30代の方でも転職がうまくいかないことも多くあります。自分がシングルマザーだからという理由で立ち止まらずに、何が問題なのかを落ち着いて考えましょう。

変化を恐れない

転職はこれまでの環境から新しい環境に飛び込むことに躊躇してしまう人も多いかと思います。でもそれは、転職に限らず新しいことに挑戦する不安は、みんなが感じるもの。でも、その不安ばかりに目を向けて、起こるかもれない良い変化から目を背けてはいけません。転職をしたことによって、より良い環境で働くことができるようになったり、新しいやりがいや得意なことを見つけることができることもあります。挑戦しないといつまでたっても現状は変わりません。新しい変化と、そこで起こる良いことも考えながら転職活動に挑みましょう。

使えるものはとことん使う

ひとりで転職活動をするのは、なかなか大変なことです。転職の支援を受けられるサービスを積極的に活用する(後ほど詳しく解説)、家族やママ友、友人などにも協力を仰ぐなどして、手伝ってもらえると無駄な負担を終わずに転職活動を進めることができます。また、交通機関の補助、保育費の補助、住宅手当などの社会保障も積極的に活用しましょう。一人ですべてを行わなければならないということはありません。使えるものや頼れる人にはとことん頼って、転職活動に集中しましょう。

転職サイトや転職エージェントの活用

ここまで、転職のポイントを解説してきました。しかしながら、ポイントがわかっても、どう実践してよいかわからない。条件を決めても、その条件に合う企業を見つけられない。ということが考えられます。そんなときには、転職サイトとエージェントの活用を活用しましょう。

おすすめの転職サイト

転職サイトは、スマホなどからも使うことができるため、家事で忙しかったり、現状の仕事が忙しいシングルマザーでも、空き時間で転職活動を進めることができます。

ポイントは、「複数の転職サイトに登録すること」。複数の転職サイトに登録すれば、それだけ多くの企業を探すことができ、自分の条件に合う企業を見つけられる可能性も高まります。また、スカウト機能もありますので、積極的に活用しましょう。

リクナビネクスト

「リクナビネクスト」はリクルートグループのサービスで、転職者の80%が利用しています。求人は量・質ともに充実しており、マッチングの仕組みの仕組みにAI技術が使われていて、転職決定数も国内No.1の転職サイトです。「女性の転職特集」「子育てママが活躍中の求人特集」といった女性に特化した特集もあるため、シングルマザーの転職活動にも役に立つ情報がいっぱいあります。

女の転職type

正社員として働きたい人に特化した「女の転職type」。ワーママ・シンママに限らず、ワーママ・シンママに限らず、女性を積極的に採用する企業が中心なので、シングルマザーにもおすすめです。「残業少ない」「育児と両立」といった、キーワードで検索、「スカウトサービス」「条件マッチオファー」などの機能があり、積極的に活用することで、効率的に転職活動ができます。

はぴしぇあ

日本で初めて、シングルマザーに特化した就職・転職支援サイト「はぴしぇあ」。母子家庭を応援してくれる企業を全国から探すことができます。豆知識や、メルマガ配信もシングルマザーに有益なものばかりです。

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Woman Career(ウーマンキャリア)

パソナキャリアの女性の転職・求人情報「Woman Career」は、これまでの経歴やポジションなど細かい配慮があるサービスです。また、「育児・託児支援制度」がある職場も探すことができ、小さな子供がいるシングルマザーも安心して活用できるサイトです。

おすすめの転職エージェント

一人で転職活動をするのが不安だ、難しいという方には転職エージェントの利用もおすすめです。無料で転職をサポートしてもらえるので、費用に関しても心配ありません。おすすめの転職エージェントをご紹介します。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、リクルートエージェントに登録している人しか応募できない非公開求人を約20万件有しているため、自分の条件に合う企業を紹介してもらえる可能性が高いです。サービスも手厚く、応募書類の添削に至るまで、手厚いサポートを受けることができます。女性採用にも力を入れており、女性の優秀なコンサルタントも多くシングルマザーにお勧めなエージェントです。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは女性の転職に特化した事業を主なっていた経緯もあり、女性の転職に特化したチームを編成しています。「転勤がない地域限定」など、女性に好まれる条件の求人も多数そろえています。女性の転職について経験豊富なキャリアアドバイザーがサポートしてくれますので、きっとシングルマザーの転職に役に立つでしょう。

企業選びだけではない!選考時のポイント

企業選びと同じくらい重要なのは、「選考対策」。いくら良い企業を見つけられても、選考対策が不十分で、自分のことをしっかりと伝えることができず、不合格になるのは大変もったいないことです。そこで、ここでは選考時のポイントをご紹介します。

読まれる履歴書

最初に企業に見られるのは、履歴書です。ただの書類ですが、ここを通過しないことには直接話すこともできません。自分を印象付ける大事なポイントですので、しっかりと抑えましょう。

企業が見ているのは、主に以下です。
・これまでの仕事は何か
・人としてちゃんとしているか
・しっかりとした志望動機を持っているか

これらの情報を、まずは埋めることが重要です。また、やむを得ず職を変えることが多かったり、前職をやめた場合、しっかりと理由を書きましょう。隠していても、面接時などに聞かれて、印象が下がりかねません。加えて、証明写真や字のきれいさなどにも気を配れると、企業には好印象です。

面接では自分らしく話す

面接のときに意識すべきポイントは、自分の言葉で話すことです。

対策本や、カンペを作って対策をすることは重要ですが、それをそのまま話すだけでは、温かみのない言葉になり、面接官の心には響きません。そのため対策としては、当日に向けて質問に対する答えを用意するとともに、その話につながる具体例を用意し、自分の思いや考えも持っていくことが重要です。自分の言葉をもってして話せば、あなたの良さは必ず伝わります。

転職条件は妥協しない

面接時には、譲れない条件をきちんと話しましょう。無理をして、入社したとしても、後々続けられなくなり、また転職活動をすることになります。シングルマザーに理解のある企業であれば、あなたの状況を理解してくれるはずです。会社に対して貢献する意志や、自分ができることをアピールできれば、企業はちゃんとあなたを評価してくれます。

自分に自信をもって、堂々と選考に挑みましょう。

シングルマザーの約9人に1人が「こころの不調」を抱えている

国立成育医療研究センターの調査によると、一人で乳幼児を育てているシングルマザーは11%であり、9人に1人のシングルマザーが心の不調を抱えているという結果が出ています。

子育てと仕事の両立は難しく、なかなかうまくいかないことも多いものです。そのため悩みを抱えながらも、人に相談することも難しく、一人で抱えすぎてしまう方もいるかと思います。

しかしながら、心身ともに健康でなければ転職活動はままなりません。普段の生活に加えて、転職活動においても一人で抱えすぎないよう周りの人に頼れる場合は頼り、自身の健康に気を付けながら転職活動に挑みましょう。

参考:一人で乳幼児を育てているシングルマザーの 約9人に1人が「こころの不調」の可能性 ~社会から孤立しているため、積極的な支援が必要~

まとめ

ここまで、シングルマザーの転職について解説していきました。ですが、一番大事なのは「自分らしく働く」環境を見つけること。解説したポイントを、転職活動を役立てていただければと思います。

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